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2023/05/25 08:49

1Q上振れでエヌビディア引け後25%高、AIブームで2Qも大幅な上振れへ 無料記事

 24日のNYアフターマーケットでは、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/UA)が日本時間8時40分時点で終値比25.41%高の382.96ドルと急騰している(通常取引では前日比0.49%安の305.38ドルで終了)。足元の好業績や強気のガイダンスが刺激材料。2021年11月に記録した上場来高値(346.47ドル)を更新している。
 引け後に発表された第1四半期(2〜4月)決算は、売上高が前年同期比13.22%減の71億9200万ドルに縮む半面、純利益が同26.26%増の20億4300万ドルに拡大するという結果で、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP)ともに市場予想(それぞれ約65億1500万ドル、約0.92ドル)を上回った。部門別の売上高は、ゲーミング向けが38%減の22億4000万ドルと落ち込んでいるものの、データセンター向けが14%増の42億8400万ドルに拡大している(市場予想はそれぞれ約20億ドル、約39億ドル)。会社側は「『ChatGPT』のような生成AIアプリの学習・デプロイにエヌビディア製チップを使う消費者向けネット企業大手、パブリック・クラウド企業からの需要増が業績を押し上げた」と説明した。
 市場の注目を集めたのは、非常に強気なガイダンス。会社側が設定した第2四半期(5〜7月)売上高の予想値が「110億ドル±2%」と市場予想の「約71億5000万ドル」を5割余り上回った。
 同社のジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は「コンピューター業界は、アクセラレーション・コンピューティング(並列処理によるデータ処理高速化)と生成AIという2つの移行を同時に経験している」とコメント。「各企業が生成AIをあらゆる製品、サービス、ビジネスプロセスに適用しようと競うなか、1兆ドル規模の世界中のデータセンターインフラが汎用向けから高速処理向けに移行する」と説明し、「H100、Grace CPU、Grace Hopper Superchip等のデータセンター製品群は現在生産中だ。急増する需要に応えるため、供給を大幅に増やしている」と増産中であることを明らかにした。


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