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2023/05/29 10:37

「AI関連」でマーベル・テクノロジー32%高、エヌビディア急騰に続く 無料記事

 先週末26日のNY株式市場では、アナログ半導体大手のマーベル・テクノロジー(@MRVL/U)が前日比32.42%高の65.51ドルと急騰して取引を終えた。2022年4月以来の高値水準を回復している。人工知能(AI)絡みの強気見通しなどが好感され、前日のGPU大手エヌビディア(@NVDA/U)の急騰に続いた格好だ。
 前日引け後に発表されたマーベルの第1四半期(2〜4月)決算は9%減収・赤字拡大だが市場予想をやや上回る結果で、ガイダンスも上振れた。会社側は第2四半期(5〜7月)の業績について、売上高を「13億3000万ドル±5%」、調整後・希薄化後EPS(非GAAP)を「0.27〜0.37ドル」と予想している(市場予想はそれぞれ約13億ドル、約0.29ドル)。
 市場の注目を集めたのは、AI絡みの強気見通し。マーベルのマット・マーフィ最高経営責任者(CEO)は電話会議でAIを「主要な成長ドライバー」に挙げた。データセンター向けにネットワーキングチップを製造する同社は、すでに昨年度(23年1月通期)の年商約59億ドルのうち、AI関連で約2億ドルを生み出しているほか(前年比で大幅増)、今会計年度(24年1月通期)に少なくとも約4億ドル、来年度(25年1月通期)にはさらに8億ドルへ膨らむと見込んでいる。また、「通常のデータセンターでは更新が4年以上ごとであるのに対し、AI開発のスピードが速いため、AI関連インフラは18〜24カ月ごとに更新される必要がある」と分析した。
 ブローカーの間では、マーベルに対する目標株価の引き上げが相次いだ。例えばキーバンクは最新リポートで、「オーバーウエイト」の投資判断を維持し、目標株価を60→70ドル(↑17%)に上方修正。シティグループも「バイ」の投資判断を継続し、目標株価を58→61ドル(↑5%)に引き上げている。


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