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2023/02/03 14:49

アマゾンが引け後5%安、顧客の支出減でクラウド事業の伸び減速 無料記事

 2日のNYアフターマーケットでは、通販サイト大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/UA)が終値比5.23%安の107.00ドルと急落した(通常取引は前日比7.38%高の112.91ドルと3日続伸して終了)。成長ドライバーだったクラウド事業の成長減速などが嫌気されている。
 引け後に発表した第4四半期(10〜12月)決算は、売上高が前年同期比8.58%増の1492億400万ドルに伸びる一方、純利益が同98.05%減の2億7800万ドルに落ち込むという結果で、売上高が市場予想(約1458億200万ドル)を上回った。ただ、利益の大部分を占めるパブリック・クラウド「AWS」の売上高が20%増の213億7800万ドルに減速し(第3四半期:27%増)、市場予想(約219億ドル)を下回っている。
 ブライアン・オルサフスキー最高財務責任者(CFO)は電話会議で、「あらゆる規模の企業がコストを削減しようとしている」と述べ、法人顧客がクラウド支出を減らしていることを指摘。「自分たちのポジションに非常に強気だが、向こう数四半期は成長率が鈍化するだろう」と予想した。クラウド事業の成長率は1月に「10%台半ば」にとどまったという。
 今後の見通しについても、やや慎重なスタンス。会社側は第1四半期(1〜3月)業績について、売上高を1210億〜1260億ドル(前年同期比4〜8%増)、営業利益を0〜40億ドルと予想したが、同予想売上高の中間値(1235億ドル)が市場予想(約1251億ドル)を下回った。


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