一部の有力ブローカーが、米国の株価動向について一段と慎重になりつつある。例えばゴールドマン・サックスは22日付の最新リポートで、S&P500指数の2022年末目標を4300→3600ポイント(↓16％)に再び下方修正した。昨年11月時点の5100ポイントから、22年2月に4900ポイント、同3月に4700ポイント、同5月に4300ポイント、今回の3600ポイントと段階的に引き下げている格好だ。
　新たな目標は、米金融当局の政策金利ガイダンスが想定より高かったことを踏まえたもの。「顧客とのディスカッションによると、株式投資家の大半は（米景気後退につながる）ハードランディングが避けられないというシナリオを採用している。彼らの注目対象は、潜在的な景気後退のタイミング、規模、期間とその見通しに基づいた投資戦略だ」と説明した。インフレが予想よりも持続的であり、短期的に緩和する明確な兆候を示す可能性が低いとみている。


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