詳細
検索 (期間指定)
期間

2023/10/13 12:23

食品銘柄が軒並み安、「痩せ薬」の悪影響に対する警戒が広がる 無料記事

 12日のNY株式市場では、食品関連銘柄が軒並み売られた。キャンベル・スープ(@CPB/U)が前日比3.47%安、コナグラ・ブランズ(@CAG/U)が2.67%安、菓子メーカー大手のハーシー(@HSY/U)が2.15%安、モンデリーズ・インターナショナル(@MDLZ/U)が2.96%安と値を下げている。飲料大手への売りも継続し、ペプシコ(@PEP/U)が2.79%安、モンスター・ビバレッジ(@MNST/U)が4.15%安、キューリグ・ドクターペッパー(@KDP/U)が4.75%安で引けた。
 米国で「Ozempic」など「痩せ薬」の使用が広がるなか、投資家の間で「消費者の行動習慣が変わることに伴う食品販売の減少」に対する警戒感が広がっている格好。先週5日付ウォールストリート・ジャーナルによると、同薬には服用者の食欲を抑制する効果があり、ダイエットをしている人にとって、毎日のポテトチップスや炭酸飲料の消費を減らすことにつながる可能性があるという。モルガン・スタンレーの予測では、2035年に約2400万人(米国人口のほぼ7%相当)が同薬を服用する可能性がある。
 CNBCの投資情報番組「マッドマネー」の司会を務めるジム・クレイマー氏も11日、「痩せ薬」が食品関連など様々な銘柄の下げにつながっていると指摘。食品関連銘柄のほか、ヘルスケアのアボット・ラボラトリーズ(@ABT/U)、ダヴィータ(@DVA/U)、デクスコム(@DXCM/U)、バクスター(@BAX/U)、インテューイティブ・サージカル(@ISRG/U)、レスメド(@RMD/U)などを挙げた。同薬が企業業績にどのような影響を与えるかはまだ分からないが、ブローカーがすでに一部企業業績に悪影響があると予測しているため、先んじて売りが膨らんでいるという。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース