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2023/04/28 10:32

アマゾン引け後2%安、1Q上振れで一時急伸も「AWS」成長鈍化を警戒 無料記事

 27日のNYアフターマーケットでは、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/UA)が終値比2.08%安の107.54ドルと反落した(通常取引は前日比4.61%高の109.82ドルで終了)。足元業績の上振れで一時は約11%高まで上げる場面もみられたが、経営幹部がクラウド事業の成長鈍化に言及したことで株価がマイナス圏へ転じている。
 引け後に発表された第1四半期(1〜3月)決算は、売上高が前年同期比9.37%増の1273億5800万ドルに上向くなか、純損益が31億7200万ドルの黒字に転換するという結果で(前年同期は38億4400万ドルの赤字)、売上高が市場予想(約1247億500万ドル)を上回った。利益の大部分を占めるパブリック・クラウドサービス「AWS」は、売上高が16%増の213億5400万ドルと市場予想(約212億2000万ドル)を上回ったが、前期(20%増)から成長ペースが鈍化している。
 Brian Olsavsky最高財務責任者(CFO)は電話会議で、クラウド事業に関して「あらゆる業界のあらゆる規模の顧客がコストを節約しようとしている」と警告。「予想通り、顧客は第1四半期の厳しい経済状況を受け、クラウド支出を最適化する方法を引き続き検討している。この最適化は第2四半期まで続く見込みで、4月の増収率は第1四半期から5ポイント低くなった(=AWSは4月に11%増収)」とコメントした。
 会社側は第2四半期(4〜6月)業績について、売上高を1270億〜1330億ドル(前年同期比5〜10%増)と予想した。同中間値(約1300億ドル)は市場予想(約1298億ドル)とほぼ同水準だった。


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