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2022/12/01 08:39

12月に利上げペース緩和の可能性あり=パウエルFRB議長 無料記事

 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は11月30日の講演で、「金融引き締めがインフレ抑制に十分な水準に近づくにつれ、利上げのペースを緩めることは理に適う」と述べた上で、「利上げペースを緩める時期は、早ければ12月の会合になるかもしれない」とコメントした。ただ、「いくつかの有望な進展があるものの、物価の安定を取り戻すにはまだ長い道のりがある」と述べ、金融政策をしばらく抑制的な水準に保つ必要性がある点を改めて強調。「インフレ率が実際に低下していると安心するには、さらに多くの証拠が必要だ。どの基準でも、インフレは依然として高すぎる」と述べた。
 11月の連邦公開市場委員会(FOMC)まで4会合連続で0.75%の利上げを実施した後、12月(13〜14日)の会合では0.50%の利上げにとどまる可能性が一段と高まった格好。CMEグループの「Fed Watchツール」では、12月会合で0.50%の利上げ(FFレート:4.25〜4.50%)になる可能性が前日の6割超から8割近くに上昇している。逆に0.75%利上げ(FFレート:4.50〜4.75%)の可能性は3割超から約2割に低下した。また現時点では、来年2月以降の会合で0.25%ずつ利上げが行われ、ターミナルレート(現在の利上げサイクルの最終到達水準)を5%前後に見込む向きが多い。9月会合で予想された「4.6%(=レンジでは4.50〜4.75%)」をやや上回っている。


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