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2023/03/09 09:27

3月の利上げ幅はまだ未定、追加のデータ次第=パウエルFRB議長 無料記事

 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は8日に米議会の下院金融サービス委員会で行った証言で、「3月の会合に関して何の決定も下していない。追加のデータが得られるまで決定を下すつもりはない」とコメントした。「より重要な点は、我々が事前に設定された道を進むのではなく、今後のデータと修正された見通しに導かれるということ」と説明している。
 前日に上院で行った証言のように「最新の経済指標は予想を上回り、最終的な金利水準が想定よりも高くなる可能性が高いことを示唆している」といったタカ派トーンを維持しつつも、同トーンをやや和らげた形だ。今後の市場の焦点は、今週末に発表される2月雇用統計や、来週発表される2月消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)の動向に移る。
 3月21〜22日に予定されている次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)に関し、市場は依然として「0.50%利上げ」の可能性が高いと想定。「Fed Watchツール」によると、同会合で0.25%利上げが実施される確率が20%強に下げる一方、0.50%利上げが実施される確率が80%弱に上昇している(前日まではそれぞれ約30%、約70%)。FFレートの最終到達水準(ターミナルレート)についても、市場は現在、見積もりを「5.50〜5.75%」まで引き上げた(現在のFFレート:4.50〜4.75%)。「3月会合で0.50%の利上げを行った後、5月と6月の会合で0.25%ずつ利上げし、24年初までその水準を保つ」との見方が優勢となっている。


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