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2023/01/24 10:48

エヌビディア8%高、「ChatGPT」ブームが追い風との指摘 無料記事

 週明け23日のNY株式市場では、GPUを手掛けるエヌビディア(@NVDA/U)が前日比7.59%高の191.93ドルと急伸して取引を終えた。同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)も9.22%高の76.53ドルと連れ高するなど、半導体関連銘柄が総じて買われている。複数の米現地メディアによると、人工知能(AI)絡みの需要増期待やブローカーによる格上げ――などが背景にあるとみられている。
 人工知能(AI)チャットボットプログラムの「ChatGPT」など生成系AI(ジェネレーティブAI)がテック業界で人気化するなか、ウォールストリートではこのところ、その恩恵を受ける銘柄探しが始まった。その有力候補がエヌビディア。例えばシティグループは最近の調査レポートで、「エヌビディアにとって、『ChatGPT』は潜在的な意味ある需要ドライバーになると考える」と指摘。「ChatGPT」の急成長によって、1年間で新たに30億〜110億ドルの収入をエヌビディアにもたらす可能性があると主張している。バンク・オブ・アメリカやウェルズ・ファーゴのアナリストも同様の考え。「AIの成功、特にコンピューティング能力の需要拡大を利用するのにエヌビディアは最適なポジションにある企業の一つ」と指摘した。
 このほか、英バークレイズは最新リポートで、アドバンスト・マイクロ・デバイスやクアルコム(@QCOM/U)などの投資判断を「イコールウエイト」から「オーバーウエイト」に引き上げた上で、「半導体銘柄は昨年10月に数年ぶりの底を打った後、同水準を割り込むことはない」と楽観的な見方を示した。22年に非常にネガティブだったが、23年に入り、データセンターやPC、スマートフォン向けのチップメーカーに対してよりポジティブになりつつあるという。「中国の経済活動再開が2023年のビッグテーマだ」と強調し、半導体株が年後半に恩恵を受けると期待した。


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