ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)は第3四半期（7〜9月）決算を発表し、売上高が前年同期比7.77％増の85億4200万ドル、純利益が同19.95％増の16億7700万ドルに伸びたことを明らかにした。売上高、希薄化後EPS（3.73ドル）ともに市場予想（それぞれ約85億3400万ドル、約3.49ドル）を上回っている。
　9月末時点のストリーミング総契約数は10.8％増の2億4715万件に伸びた。第3四半期の純増数は876万件に上り、増加ペースが第2四半期（589万件）から加速した格好だ。広告付きプランの加入者数が前四半期比でほぼ70％増加したことが寄与している。有料会員1件当たりの平均売上高(ARM)が前年同期比で1％減ったが、会員数が期中平均で9％増えたことが増収につながった。
　地域別の売上高は、米国・カナダが3.69％増の37億3500万ドル、欧州・中東・アフリカが13.74％増の26億9300万ドル、中南米が11.62％増の11億4300万ドル、アジア太平洋が6.63％増の9億4800万ドルとなった。
　会社側は第4四半期(10〜12月)の業績に関し、売上高を10.7％増の86億9200万ドル、希薄化後EPSを2.15ドルと予想した。第4四半期のストリーミング契約純増数は第3四半期（876万件）と同程度を見込んでいる。
　また、米国、英国、フランスでの値上げも発表。米国では広告付きプラン（月額6.99ドル）、スタンダードプラン（同15.49ドル）を据え置く半面、18日からベーシックプランを月額9.99→11.99ドル（↑20％）、プレミアムプランを月額19.99→22.99ドル（↑15％）に引き上げた。
　ネットフリックス株は18日、前日比2.68％安の346.19ドルと続落して終了。引け後のアフターマーケットでは、終値比12.52％高の389.53ドルと急伸している。


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