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2022/11/22 10:34

CEO交代でディズニー6%高、ブローカーからは期待と慎重の声 無料記事

 週明け21日のNY株式市場では、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が前日比6.30%高の97.58ドルと大幅続伸して取引を終えた。前CEOの復帰が刺激材料となっている。
 同社は週末20日、「以前に最高経営責任者(CEO)を務めたロバート・アイガー氏が20日付でCEO職に復帰する」と発表した。現CEOのボブ・チャペック氏は退任する。アイガー氏は同社取締役会からの指名を受け、ディズニーのCEO職を2年務め、後継者の育成を進めるという。
 ブローカーからの評価は総じてポジティブ。例えばモフェット・ネイサンソンは最新リポートで、ディズニーに対する投資判断を「マーケットパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げた(目標株価は120ドルに設定)。「この変更を行った取締役会の勇気を称賛する」と述べた上で、「ディズニーを世界的な企業に育てたアイガー氏への好意を隠したことがない。チャペックCEOが現実に即さないストリーミング戦略に固執するなど、複数の懸念で20年5月からディズニーを推奨していなかった」とコメントしている。
 一方、株価動向に慎重な意見もあった。JPモルガンは最新リポートで、「オーバーウエイト」の投資判断と135ドルの目標株価を維持しつつも、「少なくとも短期的には、投資家がこの動きから利益を得るには遅すぎるかもしれない」と主張した。「ディズニーを長期的に好み、業績悪化で急落した際に購入することを勧めたが、ここで株価を追いかけることを勧めるのは気が進まない」と説明。アイガー氏が短期的にディズニーの戦略に大きな変更を加える可能性は低いとみている。


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