2023/01/13 10:22
1Q予想下振れもTSMCが6%高、ブローカーは2Q底打ちに期待
12日のNY株式市場では、ファウンドリ世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW、@TSM/U)が前日比6.38%高の87.00ドルと急伸し、5日続伸で取引を終えた。足元業績はまちまちな結果で、ガイダンスもやや下振れたが、一部のブローカーからは年央の底打ちや来年にかけての業況回復などに期待する声が出ている。
この日発表された第4四半期(10〜12月)決算は、売上高が前年同期比42.75%増の6255億3200万台湾ドル、純利益が同78.00%増の2959億400万台湾ドルに拡大するという結果で、売上高が市場予想(約6360億台湾ドル)をやや下回る一方、純利益は市場予想(約2878億台湾ドル)を上回った。
売上高、純利益ともに四半期ベースで過去最高を更新した形だが、会社側は需要の軟化に言及。ウェンデル・フアン最高財務責任者(CFO)は「22年第4四半期は5nm製品の継続的な増加にも関わらず、最終市場の需要減や顧客の在庫調整が逆風になった」と述べたほか、「23年第1四半期もマクロ経済が依然として弱く、最終市場の需要減や顧客の在庫調整が続く」との認識を示している。会社側は23年第1四半期(1〜3月)の売上高を167億〜175億米ドル(前年同期比で5%減〜横ばい)と予想したが、中間値が市場予想(約176億5000万ドル)を下回った。
ただ、一部のブローカーは先行きに楽観的なスタンス。例えばニーダムは最新リポートで、TSMCに対する「バイ」の投資判断と110ドルの目標株価を継続した。決算発表前に「23年ガイダンスが悪いほど、24年の急回復が見込める」と述べ、23年上半期の底入れを予想。ガイダンスの伸びが想定以下だったことで、サイクルの底が第1四半期でなく、第2四半期になると見込んだ。設備投資額の削減や利益率の縮小についても予想通りだったと分析している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
この日発表された第4四半期(10〜12月)決算は、売上高が前年同期比42.75%増の6255億3200万台湾ドル、純利益が同78.00%増の2959億400万台湾ドルに拡大するという結果で、売上高が市場予想(約6360億台湾ドル)をやや下回る一方、純利益は市場予想(約2878億台湾ドル)を上回った。
売上高、純利益ともに四半期ベースで過去最高を更新した形だが、会社側は需要の軟化に言及。ウェンデル・フアン最高財務責任者(CFO)は「22年第4四半期は5nm製品の継続的な増加にも関わらず、最終市場の需要減や顧客の在庫調整が逆風になった」と述べたほか、「23年第1四半期もマクロ経済が依然として弱く、最終市場の需要減や顧客の在庫調整が続く」との認識を示している。会社側は23年第1四半期(1〜3月)の売上高を167億〜175億米ドル(前年同期比で5%減〜横ばい)と予想したが、中間値が市場予想(約176億5000万ドル)を下回った。
ただ、一部のブローカーは先行きに楽観的なスタンス。例えばニーダムは最新リポートで、TSMCに対する「バイ」の投資判断と110ドルの目標株価を継続した。決算発表前に「23年ガイダンスが悪いほど、24年の急回復が見込める」と述べ、23年上半期の底入れを予想。ガイダンスの伸びが想定以下だったことで、サイクルの底が第1四半期でなく、第2四半期になると見込んだ。設備投資額の削減や利益率の縮小についても予想通りだったと分析している。
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