詳細
検索 (期間指定)
期間

2023/09/12 10:59

クアルコム4%高、iPhone向け5Gモデムチップの供給継続を好感 無料記事

 11日のNY株式市場では、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が前日比3.90%高の110.28ドルと反発して取引を終えた。IT機器大手アップル(@AAPL/U)向けの部品供給契約が継続することが支援材料だ。
 クアルコムはこの日、2024年、25年、26年に発売されるiPhone向けに5G対応モデムチップ(Snapdragon 5G Modem-RF Systems)を供給する新たな契約をアップル側と締結したと発表した。契約金額は不明だが、米現地メディアによると、従来契約と類似の水準とされる。
 重要顧客の喪失懸念が薄らいだ格好(年次報告書によると、アップルは前年度の売上比率で10%を超える大口顧客)。これまでの報道によると、クアルコムは現在、iPhone向けに5G対応モデムを供給しているが、「アップル側が24年以降のiPhoneから自社設計の5G対応モデムを搭載する」との見方が強まっていた。アップルが19年に半導体大手のインテル(@INTC/U)からモデム事業を買収し、内製化を進めるなか、クアルコムのクリスティアーノ・アモン最高経営責任者(CEO)も今年3月に「2024年はノープランだ。私の想定では、(アップルに)モデムを提供しなくなるだろう。彼らの決定次第だが」とコメントしていた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース