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2023/11/29 11:16

ラスベガス・サンズが引け後4%安、筆頭株主が一部保有株を売却へ 無料記事

 28日のNYアフターマーケットでは、カジノ大手のラスベガス・サンズ(@LVS/UA)が終値比4.49%安の45.52ドルと売られた(通常取引は前日比1.85%安の47.66ドルで終了)。大株主が保有株の一部を売り出すことが嫌気されている。
 同社はこの日引け後、創業者シェルドン・アデルソン氏(故人)の未亡人、ミリアム・アデルソン氏が総額20億ドル分の株式を売り出す計画を発表した。ゴールドマン・サックスとBofA証券が共同で引受幹事を務める。ラスベガス・サンズは売り出される自社株のうち、最大2億5000万ドル分を買い戻す予定だ。
 目論見書によると、ミリアム・アデルソン氏は現在、ラスベガス・サンズ株3億9318万株(出資比率:51.8%)を保有する筆頭株主。また、ミリアム・アデルソン・トラストも3470万株(出資比率:4.6%)を擁している。28日終値(47.66ドル)を基準とすると、総額で200億ドル余りに相当。売り出される株式(約4118万株)は、同保有株の約11%に上る(出資比率は合計56.4→51.3%に低下する予定)。
 ブルームバーグ通信によると、ミリアム・アデルソン氏とその家族は、同売却資金でNBAのバスケットボールチーム「ダラス・マーベリックス」の過半数株式を取得する見通し。IT富豪のマーク・キューバン氏から買い取るが、キューバン氏は出資を保ち、チームの運営を続ける予定という。
 ラスベガス・サンズの創業者シェルドン・アデルソン氏は21年1月に死去。現在は、最高執行責任者(COO)兼社長だったロバート・ゴールドスタイン氏が会長兼最高経営責任者(CEO)を務め、アデルソン氏の義理の息子であるパトリック・デュモン氏が社長兼COOを継いでいる。


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