今週のNY株式市場は、金融緩和の期待が持続する中で堅調な展開となろう。今週発表される主要経済指標で、6月からの利下げ観測を裏付ける労働市場の需給緩和と景気の底堅さが確認されると見られているためだ（3月の雇用統計で、新規雇用者数が20万人と前月実績の27.5万人から減少、平均時給も前年同月比+4.1％と2月の+4.3％から鈍化する見通し。一方、3月のISM製造業景況指数は47.8→48.4、非製造業景況指数は52.6→52.8に改善し、景気腰折れ不安が後退するとの見方が有力）。目先は過熱もせず、冷え込みもしないといういわゆる居心地の良い相場（ゴルディロックス）が続く可能性が高い。
　資金需給も悪くない。 確定申告後の還付金が株式市場に流れ込みやすい4月は、上昇しやすい時期といわれている。さらに、主要企業の1-3月期業績に対する期待も相場を下支えしよう。


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