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2024/04/17 09:21

インフレ鈍化に進展みられず、現状の政策を維持へ=パウエルFRB議長 無料記事

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は16日、ある政策フォーラムのパネル討論会で「インフレが引き続き鈍化傾向にあるものの、十分な速さで進んでおらず、現状の政策は維持されるべき」との見解を示した。「最近の統計結果は、労働市場の堅調な成長と継続的な強さを示しているが、年初からこれまでのところ、インフレ目標2%への回帰にさらなる進展がみられないことも示している」と指摘している。とはいえ、「金融政策(政策金利)は我々が直面するリスクに対処するのに十分な位置にあると考えている」と述べ、インフレ鈍化がさらに進むまで「必要な限り現在の引き締めレベルを維持できる」と補足した。
 同コメントは、2024年1月、2月、3月のCPIデータが市場予想を上回ったことを受けたもの。ただ、パウエル議長は2月個人消費支出(PCE)のコア物価指数(PCEコアデフレーター)が前年同月比↑2.8%と過去数カ月間ほとんど変化がない点も指摘している。
 市場の利下げ期待は変化しつつある状態。年初時点では「3月に利下げが始まり、年6〜7回の利下げが行われる」と予想されていたものの、「FedWatchツール」によると、現在では「利下げが9月まで行われず、利下げ回数が年1〜2回程度にとどまる」と見込まれている。


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