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2024/03/18 09:54

米国株週間相場見通し:神経質な値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、早期利下げ観測の後退で上値の重い展開となろう。2月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそろって予想を大きく上回る中、インフレ警戒感で利上げ時期が先送りされるとの見方が強まった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、昨年12月に示された『年3回程度』という利下げ見通しが再確認される模様だが、その内容を見極めながら目先は慎重なスタンスが支配的になりそうだ。
 一方、景気が全体として底堅く推移している点は今のマーケットにとってポジティブ。今週発表される2月の住宅指標は「前回より改善」、中古住宅市場は「前回並み」と予想されているため、スタグフレーション(景気後退局面でのインフレ)という悪いシナリオが避けられそうだ。
 なお、気になるハイテク銘柄の動向については好悪材料が入り混じる状況。まず、過熱感や割高感が意識され始めている点はマイナスといえる。エヌビディアの株価で上昇の勢いが弱まったほか、AI関連として囃(はや)されていたアドビはガイダンス下振れで急落した。ただ今週は、ハイテクに絡む注目イベントが相次ぐ点がプラスに作用する可能性もある。マイクロンが決算を発表するほか(20日)、エヌビディアがAI関連の大規模カンファレンス「NVIDIA GTC 2024」を開催するため(18-21日)、何らかのポジティブ材料が飛び出すとの期待もある。


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