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2023/12/13 09:28

2Qクラウド収入の減速でオラクル12%安、DC拡張ペースに不透明感 無料記事

 12日のNY株式市場では、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が前日比12.44%安の100.81ドルと急落して取引を終えた。クラウド事業の成長ペースが市場の期待ほど加速していないことが嫌気されている。
 前日引け後に発表された第2四半期(9〜11月)決算は、売上高が前年同期比5.42%増の129億4100万ドルに上向く中、純利益が同43.76%増の25億300万ドルに拡大するという結果だが、売上高が市場予想(約130億5300万ドル)を下回った。AI絡みの需要増でクラウド事業の売上高が25%増の48億ドルに伸びたものの、増収ペースが2四半期連続で減速している(3〜5月期:54%、6〜8月期:30%)。
 オラクルの幹部らは、この減速の原因について、需要の問題でなく供給(クラウドサーバーやGPU能力)の不足にあると説明。より多くのデータセンター(DC)を稼働させるため、設備投資を増やす方針を示している。
 ただ、ブローカーの間では、クラウド売上高の成長鈍化を警戒する声が広がった。例えばUBSは「2四半期連続でクラウド事業の成長期待を達成できず、その原因をインフラ容量の増強ペースに責任を押し付けた。これは残念であり、見通しが不透明になった」とコメントしている。JPモルガンも、オラクルが十分なペースでクラウドインフラを強化できるかどうかを疑問視。「現時点で十分なクラウドインフラ需要があるようだが、オラクルが最新データセンター能力を迅速に構築できるかどうかについては疑問だ」との見解を示した。


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