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2024/08/26 09:30

パウエルFRB議長が利下げを示唆、「政策を調整する時期が来た」 無料記事

 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、「ジャクソンホール会議」の基調演説で「(金融)政策を調整する時期が来た」と述べ、近いうちに利下げを実施することを示唆した。「進むべき方向は明確であり、利下げの時期やペースは、今後発表される統計データ、変化する見通し、リスクのバランスによって決まる」と発言している。
 利下げの根拠については講演冒頭で「インフレは大幅に低下した。労働市場はもはや過熱しておらず、状況はパンデミック以前よりも逼迫していない」とコメント。続けて「供給制約は正常化した。そして、われわれの2つの使命(物価の安定、堅調な雇用)に対するリスクのバランスは変化した」と説明した。今後は雇用の下振れリスクが増えるなか、「力強い労働市場を支えるため、全力を尽くす」と強調している。
 CNBCなど複数の現地メディアによると、今回の講演について「かなりハト派的だった」との受け止め方が多い。「Fed Watchツール」によると、市場では現在、9月会合で利下げが行われる可能性を100%と想定(利下げ幅については6割強が0.25%、4割弱が0.50%と予想)。また、年内残り3回の会合で、計1%(0.25%を4回分)の利下げが期待されている。


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