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2024/03/15 08:50

米国株大引け概況(詳報): 下落、半導体銘柄が安い 無料記事

 14日のNY株式市場は、インフレ統計の上振れで金利が上昇する中で、半導体銘柄を中心に軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比137.66ドル(0.35%)安の3万8905.66ドルと4日ぶりに反落したほか、ナスダック総合指数が49.24ポイント(0.30%)安の1万6128.53ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、14.83ポイント(0.29%)安の5150.48ポイントと続落で引けている。また、小型株を代表するラッセル2000指数は、40.54ポイント(1.96%)安の2031.18ポイントと大きく下げた。
 物価上昇懸念が根強い。この日発表された2月生産者物価指数(PPI)は前月比↑0.6%、前年同月比↑1.6%とともに市場予想(それぞれ↑約0.3%、↑約1.2%)を上回った。下振れながら前月比で良好な伸びを示した2月小売売上高、市場予想より低水準の新規失業保険申請件数などが発表されたこともあり、米国債が売られ、長期金利を代表する10年債利回りが4.29%(↑0.10ポイント)と急上昇したことが相場の逆風となっている。原油先物が約2%上昇し、昨年11月以来の1バレル80ドル台を記録したこともインフレ懸念を蒸し返した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落(エネルギーとコミュニケーションのみ逆行高)。ただ、1%超下げたREITを除き、公益や生活必需品など残り8業種の下落幅は全て1%未満と小幅だった。ハイテク株はまちまち。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.44%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.09%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.54%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.24%高と強含む半面、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.24%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.97%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.90%安と値を下げている(SOX指数は1.75%安)。
 このほか、自動車銘柄が下落。テスラ(@TSLA/U)が4.12%安、ゼネラル・モーターズ(@GM/U)が2.19%安、フォード・モーター(@F/U)が2.34%安と売られた。




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