28日のNY株式市場は、連休前で市場参加者が少ないなか、前日終値を挟んで小動きの展開。主要指標のダウ平均が前日比47.29ドル（0.12％）高の3万9807.37ドルと小幅に続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が20.06ポイント（0.12％）安の1万6379.46ポイントと小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、5.86ポイント（0.11％）高の5254.35ポイントと小幅ながら続伸で引けている（ダウとS&P500は小幅に最高値を更新）。小型株を代表するラッセル2000指数も、10.20ポイント（0.48％）高の2124.55ポイントと続伸した。
　29日のグッドフライデーを含めた3連休を控え、小幅なレンジ内の動きにとどまった。一部ハイテク銘柄を売り、他のセクターに資金を振り向ける動きは続いている。
　米国経済は堅調。この日発表された週間新規失業保険申請件数が市場予想をやや下回ったほか、昨年第4四半期（10〜12月）のGDP成長率（確定値）は前期比3.4％増と改定値から0.2ポイント上方修正された。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。景気動向に敏感なエネルギーや素材、金融のほか、ディフェンシブな公益、生活必需品などが強含んだ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.10％高、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.48％高、電力大手のアメリカン・エレクトリック・パワー(@AEP/U)が1.53％高、飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が0.83％高とやや買われている。
　一方、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、一般消費財、情報技術の3セクターは弱含み。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.68％安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.06％安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.25％安と値を下げた。


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