2024/04/05 09:00
米国株大引け概況(詳報): 1%超の下落、中東の地政学リスクに警戒感
4日のNY株式市場は、中盤以降に売りが膨らむ展開。主要指標のダウ平均が前日比530.16ドル(1.35%)安の3万8596.98ドルと4日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が228.38ポイント(1.40%)安の1万6049.08ポイントと反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、64.28ポイント(1.23%)安の5147.21ポイントと反落して引けている。
明日に控えた3月雇用統計の発表を前に、投資家心理が悪化した形。前半は総じてプラス圏で推移していたが、原油の上昇基調が続いていることが嫌気された(原油先物は86.59ドル/バレルと5日続伸)。イスラエルに対するイランの報復が警戒されるなど中東の地政学リスクの高まりが背景にある。また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が「インフレ鈍化の進展が停滞するれば、FRBは年内利下げしない可能性がある」と述べるなど、利下げに慎重な見方を示したことも懸念された。相対的に安全な米国債が買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.31%(↓0.04ポイント)に低下している。
セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでも大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーション、一般消費財のほか、ヘルスケア、金融、素材などのセクターが1%余り売られた。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.44%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が8.26%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.06%安、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.35%安と売り込まれている(SOX指数は3.01%安)。
一方、防衛関連銘柄は逆行高。中東の地政学リスクが高まるなか、航空・防衛大手のRTXコーポレーション(@RTX/U)が1.80%高、軍用航空機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が1.37%高、防衛・通信大手のL3ハリステクノロジーズ(@LHX/U)が2.60%高と値を上げた。このほか、産金大手のニューモント(@NEM/U)も1.32%高と買われている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
明日に控えた3月雇用統計の発表を前に、投資家心理が悪化した形。前半は総じてプラス圏で推移していたが、原油の上昇基調が続いていることが嫌気された(原油先物は86.59ドル/バレルと5日続伸)。イスラエルに対するイランの報復が警戒されるなど中東の地政学リスクの高まりが背景にある。また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が「インフレ鈍化の進展が停滞するれば、FRBは年内利下げしない可能性がある」と述べるなど、利下げに慎重な見方を示したことも懸念された。相対的に安全な米国債が買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.31%(↓0.04ポイント)に低下している。
セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでも大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーション、一般消費財のほか、ヘルスケア、金融、素材などのセクターが1%余り売られた。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.44%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が8.26%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.06%安、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.35%安と売り込まれている(SOX指数は3.01%安)。
一方、防衛関連銘柄は逆行高。中東の地政学リスクが高まるなか、航空・防衛大手のRTXコーポレーション(@RTX/U)が1.80%高、軍用航空機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が1.37%高、防衛・通信大手のL3ハリステクノロジーズ(@LHX/U)が2.60%高と値を上げた。このほか、産金大手のニューモント(@NEM/U)も1.32%高と買われている。
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