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2024/11/14 09:36

10月CPIは前月比0.2%上昇で市場予想並み、前年比2.6%上昇に加速 無料記事

 米労働省労働統計局は13日、10月の消費者物価指数(CPI、1982〜84年=100とする)を発表し、季節調整後ベースで前月比0.2%上昇したことを明らかにした。市場予想(↑約0.2%)に一致している。前年同月比の伸び率は2.6%にやや加速したが(9月:↑2.4%)、こちらも市場予想(↑約2.6%)に一致した。
 項目別では、エネルギーが前月比で横ばいだったが、食品が0.2%上昇した。ただ、指数全体の3分の1を占める住宅費は0.4%上昇し、9月(↑0.2%)から加速している(前年同月比では↑4.9%)。
 食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比で0.3%上昇。こちらも市場予想(↑約0.3%)に一致した。前年同月比では3.3%上昇し(市場予想:↑約3.3%)、9月(↑3.3%)から変わらずだった。
 CNBCが市場関係者の話として伝えたところによると、今回のCPIにサプライズは無かく、米連邦準備制度理事会(FRB)は12月も再利下げする方向で進む見通し(「FedWatch」ツールによると12月の利下げ確率は約86%)。ただ、来年については別で、トランプ政権の関税等の政策や不確実性を踏まえ、市場は25年の利下げ回数が想定よりも減る可能性や1月に利下げが一時停止する可能性を織り込みつつあるという。
 毎月10営業日に発表されるCPIは、(人口のほとんどを占める)都市部の消費者が消費財やサービスに支払った額の経時変化を平均化したもの。最も広く用いられるインフレ関連の重要指標とされ、財政・金融政策の策定に一定の影響を与える。CPIのサブ指標では、変動幅の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIが特に注目される。


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