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2024/06/28 10:37

3Q利益の下振れでウォルグリーンズ22%安、通期の予想利益を下方修正 無料記事

 27日のNY株式市場では、ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が前日比22.16%安の12.19ドルと急落して取引を終えた。消費面で逆風が吹くなか、直近決算で利益が下振れたことなどが嫌気されている。
 この日発表された第3四半期(2024年3月〜5月)決算は、売上高が前年同期比2.64%増の363億5100万ドルに上向くなか、純利益が同191.52%増の3億4400万ドルに膨らむという結果だが、特殊要因を除いた調整後・希薄化後EPS(非GAAP)が37%減の0.63ドルに縮み、市場予想(約0.68ドル)を下回った。売却・リースバック取引に絡む利益の減少、厳しい米国小売環境・薬局業界動向などが響いている。
 決算結果を受け、会社側は利益ガイダンスを下方修正。24年度通期(23年9月〜24年8月)の調整後EPS(非GAAP)見通しを「3.20〜3.35ドル」→「2.80〜2.95ドル」に引き下げた。
 CNBCによると、同社のティム・ウェントワース最高経営責任者(CEO)は「下半期に消費がいくらか強くなると想定したが、そうならなかった」とコメント。「消費者が商品の定価に驚いている。特に裁量支出の対象商品については敏感に対応する必要があった」と指摘している。
 ウォルグリーンズは現在、コスト削減に向けて取り組んでいる状態。この日もコスト削減に向けた努力の一環として、米国ヘルスケア事業ポートフォリオの簡素化・集中化、業績不振の米国店舗を数年かけて閉鎖する計画(閉鎖対象店舗数は未発表)などを進めることを明らかにした。


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