27日のNY株式市場は、中小型株を中心に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比477.75ドル（1.22％）高の3万9760.08ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が83.82ポイント（0.51％）高の1万6399.52ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、44.91ポイント（0.86％）高の5248.49ポイントと反発で引けている（終値ベースで過去最高値を更新）。また、小型株を代表するラッセル2000指数は44.19ポイント（2.13％）高の2114.35ポイントと大きく買われた。
　（四半期末を控えたリバランスなどで）年初来で上げが目立つ銘柄を売って、出遅れ銘柄を買う動きが強まる流れ。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.50％安、通信半導体大手のSNS大手のブロードコム(@AVGO/U)が0.96％安、メタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.41％安と値を下げる半面、地銀株や環境銘柄、景気敏感株などが買われた。米国債も買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.19％（↓0.04ポイント）に低下している。
　セクター別では、S&P500全11業種が全て上昇。大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーションが約0.1％高にとどまったが、公益や素材、ヘルスケア、金融などのセクターが上がった。 再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が3.84％高、電力大手のサザン・カンパニー(@SO/U)が2.57％高、製薬大手のメルク(@MRK/U)が4.96％高、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.57％高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.79％高、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が1.94％高と値を上げている。
　環境関連銘柄が高い。太陽光発電向けマイクロインバーターを手掛けるエンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が9.56％高、太陽光発電モジュール大手のファースト・ソーラー(@FSLR/U)が9.33％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.22％高、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が8.23％高と買われた。


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