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2025/08/04 08:36 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 雇用統計ショックで大幅続落、ナスダック2%安 無料記事

 先週末8月1日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比542.40ドル(1.23%)安の4万3588.58ドルと5日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が472.32ポイント(2.24%)安の2万650.13ポイントと続落して取引を終えてた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、101.38ポイント(1.60%)安の6238.01ポイントと4日続落で引けている。
 弱い主要統計や新たな関税などが相場の重し。朝方発表された7月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比7万3000人増(市場予想:約10万4000人増)にとどまった上、5・6月の合計増加数が計28万5000人下方修正された。米景気懸念や利下げ観測が急速に強まるなか、米国債が買われ、2年債利回りが3.68%(↓0.27ポイント)、10年債利回りが4.22%(↓0.15ポイント)と急低下している。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は20.38(↑3.66)と急上昇した。前日引け後に決算を発表したEC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)やIT機器大手のアップル(@AAPL/U)などへの株価の反応も振るわず(それぞれ8.27%安、2.50%安)、ハイテク株や景気敏感株を中心に売りが広がる流れとなっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術、コミュニケーションのほか、金融、資本財といったセクターが幅広く売られた。前述したようにアマゾンやアップルが売られたほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.03%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.33%安、業務用ソフト・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が3.68%安と値を下げている。非ハイテク株では、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が2.32%安、農機大手のディア(@DE/U)が4.46%安と売られた。
 一方、ディフェンシブなヘルスケア、生活必需品、公益の3業種は逆行高。前日急落した医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が3.01%高、アッヴィ(@ABBV/U)が3.28%高と買い戻されたほか、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が1.43%高、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が1.37%高と強含んだ。また、金利低下を受け、住宅建設大手のDRホートン(@DHI/U)とレナー(@LEN/U)もそれぞれ5.22%、3.39%ずつ上昇している。


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