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2025/01/24 09:39 NEW!!

政策金利の即時引き下げをFRBに要求へ=トランプ大統領 無料記事

 トランプ大統領は23日、ダボス会議のオンライン演説で、政策金利を引き下げるよう連邦準備制度理事会(FRB)に圧力をかける意向を示した。同日付CNBCが伝えたところによると、「金利が直ちに下がるよう要求するつもり」「同様に世界中で金利が下がるべきだ。総じて金利は我々に追随するべき」などと発言している。その後、記者団に対しては、FRBが自分の意見に耳を傾けることを期待し、「適切な時期」にパウエルFRB議長と話し合う予定だと述べた。
 一方、パウエルFRB議長は、中央銀行の独立性の重要性を訴えてきた経緯がある。「FRBが政治的配慮に基づいて(金融政策の)決定を下すことはない」としばしば主張してきた。トランプ大統領はFRBに対する法的権限を持っていないが、FRBメンバーを指名することができる。
 FRBは昨年12月、0.25%の追加利下げを実施し、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を「4.25〜4.50%」に引き下げた。9月の会合で0.50%の大幅利下げを行った後、11月、12月と連続で利下げしている(昨年後半の利下げ幅は計1%)。「Fed Watchツール」によると、市場では現在、1月・3月・5月の会合で利下げが見送られ、6月前後に次の利下げがあると予想している状態。インフレ率が目標(2%)を依然として上回っているものの、物価上昇ペースが鈍化しているため、FRBは引き締めの必要性が低下しつつあると判断している(昨年12月の時点では、25年に「2回」の利下げを想定)。


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