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2025/07/17 08:24

米国株大引け概況(詳報): 上昇、ナスダックは連日の最高値 無料記事

 16日のNY株式市場は、不安定な動きがありつつも、最終的にプラス圏へ転じる展開。主要指標のダウ平均が前日比231.49ドル(0.53%)高の4万4254.78ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が52.69ポイント(0.25%)高の2万730.49ポイントと小幅に3日続伸して取引を終えた(ナスダックは連日の最高値更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、19.94ポイント(0.32%)高の6263.70ポイントと反発して引けている。
 大手金融機関の堅調な決算や比較的穏やかな6月生産者物価指数(PPI)の結果を受け、総じて底堅い流れだった。インフレ指標が落ち着いていることで、長期金利を代表する10年債利回りは4.46%(↓0.02ポイント)と下がり、相場を下支えしている。
 ただ、トランプ大統領の発言が不安定な取引につながる場面もあった。昼前にパウエルFRB議長の解任に近づいていると示唆したとの報道で主要指数がいったん下落したものの、その後にトランプ氏は同報道を否定し「(解任する可能性は)極めて低い」とコメントしている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。ヘルスケアのほか、金融、資本財、素材といったセクターが強含んだ。決算発表銘柄はまちまち。26年度の成長未定との見通しを示した半導体製造装置大手のASMLホールディング(@ASML/U)のADRが8.33%安と急落したものの、金融大手のゴールドマン・サックス(@GS/U)が0.90%高、ヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が6.19%高と値を上げている。ヘルスケア銘柄の連れ高が目立ち、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が2.34%高、アッヴィ(@ABBV/U)が2.25%高、アムジェン(@AMGN/U)が2.23%高と買われた。
 一方、エネルギーのほか、コミュニケーション、一般消費財の3業種は弱含んだ。大型ハイテク株の動きはまちまち。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.50%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.53%高と堅調な半面、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.40%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.05%安と値を下げている。


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