22日のNY株式市場では、メディア・ITコングロマリットのIACインタラクティブコープ(@IAC/U)が前日比14.10％高の183.73ドルと急伸して取引を終えた。傘下有力子会社のスピンオフ計画が好感されている。
　同社はこの日、クリエイター向け動画配信サイトのヴィメオ(Vimeo)を分離上場すると正式発表した。2021年第2四半期の手続き完了を予定している。
　IACにとっては11度目のスピンオフ計画。同社は先ごろ、マッチングアプリ「Tindar」を手がけるマッチ・グループ(@MTCH/U)を完全に分離している。ヴィメオに関しては（スピンオフに先立ち）、今年11月に1億5000万ドルの資金調達を行っていた（ヴィメオの当時の企業評価額は27億5000万ドル）。
　かって「YouTube」の競争相手とされていたヴィメオは現在、動画編集・配信ツールなどのソリューションを含む動画プラットフォームをSaaSベースで提供する企業に転身。世界で2億人超のユーザーにサービスを提供する。アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)やスターバックス(@SBUX/U)、ゼンデスク(@ZEN/U)、独シーメンスなど法人顧客3500社のほか、有料契約者として約150万人を抱える。今年はコロナ禍後に成長ペースが加速中。増収率が8月に43％、9月に49％、10月に49％、11月に54％で推移している。7〜9月期の売上高は前年同期比44％増の7510万ドル、調整後EBITDAが340万ドルに上った。


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