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2025/11/18 08:49 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 下落、金融株やハイテク株などが安い 無料記事

 週明け17日のNY株式市場は、金融株やハイテク株を中心に幅広く売られる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比557.24ドル(1.18%)安の4万6590.24ドルと3日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が192.52ポイント(0.84%)安の2万2708.07ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、61.70ポイント(0.92%)安の6672.41ポイントと3日続落で終了。50日移動平均線(6707ポイント)を下回って引けている。
 先週に続き、年内の追加緩和期待が後退していることが逆風。この日は米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長が(景気を刺激せず冷やしもしない)「中立」水準に政策金利が近づきつつあることを踏まえ、追加利下げを慎重に進めるという従来方針を強調した。米国債はほぼ横ばいだったが、VIX指数(恐怖指数)は22.38(↑2.55)に上昇し、大台の「20」を上回っている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が軒並み下落。金融やエネルギー、素材のほか、大型ハイテク株を含む情報技術、一般消費財といったセクターが売られた。今週19日引け後の決算発表を控えたGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.88%安と下落したほか、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.82%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.55%安、ネットワーク機器大手のアリスタ・ネットワークス(@ANET/U)が3.13%安と値を下げている。エヌビディアに関しては、著名起業家・投資家ピーター・ティール氏のファンドが第3四半期に保有していたエヌビディア株全てを売却したと報じられたことが重しとなった。このほか、ブローカーの格下げを受け、サーバー大手のデル・テクノロジーズ(@DELL/U)が8.43%安、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(@HPE/U)が7.01%安と急落している。
 非ハイテク株では、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が4.46%安、スマートフォン証券大手のロビンフッド・マーケッツ(@HOOD/U)が5.33%安、仮想通貨交換業者大手のコインベース(@COIN/U)が7.06%安と売られた。
 一方、コミュニケーションと公益の2業種は上昇。投資会社バークシャー・ハサウェイ(@BRK .B/U)の出資を受けてネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.11%高と買われたほか、再生可能エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.23%高と値を上げた。


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