中国商務部は9日、海外企業・組織14団体を「信頼できない実体リスト」に追加したと発表した。これらの団体は中国国内での商業活動（輸出入や投資など）が制限される。活動制限の対象となったのは、主に米国や英国、カナダ拠点の企業。◆台湾との軍事・技術協力、◆中国への悪意的発言、◆中国企業への抑圧に協力したことが理由とされている。
　このリストには、カナダの著名な技術調査会社「TechInsights（とその子会社9社）」が含まれた。ロイター通信によると、「TechInsights」は昨年10月、中国通信機器大手・華為技術（ファーウェイ）のAIチップを分解調査し、輸出規制で出荷が停止されていたはずの台湾積体電路製造（TSMC）製チップが使用されていることを明らかにしていた。
　このほか、◆アクソン・エンタープライズ(@AXON/U)が昨年買収したスマート空域セキュリティの新興企業「デドローン（Dedrone）」、◆無人航空機システム(UAS)大手のエアロバイロメント(@AVAV/U)、◆航空宇宙・防衛技術大手L3ハリス・テクノロジーズ(@LHX/U)傘下のエクセリス、◆国防・情報セキュリティ・航空宇宙関連企業の英BAEシステムズ、◆カナダで開催される政府・軍関係者の年次会合「ハリファックス国際安全保障フォーラム」――なども含まれている。


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