26日のNY株式市場では、3大自動車メーカーが安い。ゼネラル・モーターズ(@GM/U、以下GM)が前日比8.99％安の54.79ドルと急落したほか、ステランティス(@STLA/U)が5.68％安の12.61ドル、フォード・モーター(@F/U)が2.63％安の11.10ドルで取引を終えた。次期政権がメキシコとカナダに関税を課す方針を示していることが嫌気されている。また、メキシコを生産拠点とするアルコール飲料大手のコンステレーション・ブランズ(@STZ/U)も3.34％安の233.60ドルと下落した。
　トランプ次期大統領は25日、SNSへの投稿で、メキシコとカナダからの全輸入製品に対して25％の関税を課すため、就任初日（来年1月20日）に大統領令に署名すると発表した。麻薬（特にフェンタニル）や不法移民の流入問題を理由に挙げ、両国に対策を打つよう圧力をかける方針を打ち出している。
　UBSのリポートによると、米国で事業展開するほぼ全ての自動車メーカーはメキシコ工場を保有。うちGMとステランティスは同工場で利益率の高いフルサイズピックアップトラックを生産している（メキシコ・カナダの工場数はGMが5カ所、ステランティスが4カ所）。フォードもメキシコでEV生産を行っているが、GMやステランティスと比べて米国内での生産比率が高いという。


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