米国のトランプ大統領と中国の習近平・国家主席は5日、約90分間の電話会談を行い、両国間の貿易戦争解決に向けて米中当局者が近いうちにさらに協議することで合意した。今年2回目の首脳会談（大統領就任式前の1月17日にも実施）。トランプ氏はSNS「Truth Social」への投稿で「非常に良い」会談で、「両国にとって非常に前向きな結論に至った」と述べている。同会談の内容はほぼ貿易問題に関するもので、「レアアース（希土類）製品の複雑さに関する疑問は解消されるはず」とも補足した。今後の新たな協議には、米国からベッセント財務長官、ラトニック商務長官、米通商代表部(USTR)のグリア代表が参加する予定だ。
　一方、中国の外交部と駐米大使館は5日、トランプ大統領から習主席との電話会談の要請があったと発表している。
　米中の貿易担当者は今年5月、スイス・ジュネーブで会談し、相互の報復関税を一時的に引き下げることで合意していたが、中国によるレアアースの追加輸出承認が遅れているとして米国側が不満を表明していた。また最近では、中国人学生に対する新たなビザ制限や半導体に関する新たな輸出制限について、中国側も非難している。


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