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2025/07/11 08:41

米国株大引け概況(詳報): 小幅続伸、ナスダックとS&P500は最高値 無料記事

 10日のNY株式市場は、非ハイテク株に資金が流れる展開。主要指標のダウ平均が前日比192.34ドル(0.43%)高の4万4650.64ドルと続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が19.32ポイント(0.09%)高の2万630.66ポイントと3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、17.20ポイント(0.27%)高の6280.46ポイントと3日続伸で終了。ナスダックとS&P500はともに小幅ながら最高値を切り上げている。
 関税懸念は引き続き無視される傾向。トランプ大統領が9日に輸入銅に対する50%関税を8月1日から導入すると発表したほか、ブラジルに対する50%関税を明らかにしたものの、それほどマイナス材料視されていない。一部ハイテク株が利益確定売りに押される一方、中小型株や景気循環セクターなどが堅調に推移している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。一般消費財、エネルギー、公益、金融、ヘルスケアなど幅広いセクターが買われた。航空大手デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)の最新決算が上振れ、通期ガイダンスが据え置かれたことで、旅行関連銘柄に対する懸念が後退。デルタが11.99%高、同業ユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が14.33%高、カジノ大手シーザーズ・エンターテインメント(@CZR/U)が6.49%高、クルーズ大手のノルウェージャン・クルーズ・ライン(@NCLH/U)が5.42%高と軒並み値を上げている。また、ロボタクシーサービスの拡大報道で電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)も4.73%上昇した。素材関連も買われ、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)と鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)がそれぞれ4.92%、3.55%ずつ買われている。
 一方、大型ハイテク株を含むコミュニケーションや情報技術の2セクターは軟調。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.75%高と続伸したものの、ネットセキュリティ大手のパロアルトネットワークス(@PANW/U)が6.79%安、クラウドストライク・ホールディングス(@CRWD/U)が5.14%安、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が4.50%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.93%安と売り込まれた。


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