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2020/12/22 10:52

LiDAR関連銘柄が急伸、「アップルカー」報道が刺激材料 無料記事

 週明け21日のNY株式市場では、自動運転車向けLiDARセンサー関連銘柄の急騰が目立つ。LiDARセンサーの開発・製造を手掛けるルミナー・テクノロジーズ(@LAZR/U)が前営業日比27.26%高の35.15ドル、ベロダイン・ライダー(@VLDRW/U)が54.50%高の9.95ドルと買われて取引を終えた。
 「アップルカー」関連報道が刺激材料。21日付ロイター通信が消息筋情報として伝えたところによると、IT機器大手アップル(@AAPL/U)が自動運転車技術の開発を進め、“画期的”バッテリー技術を搭載した消費者向け電気自動車(EV)を「2024年」に製造・販売することを目標に掲げているようだ。バッテリーパックのコストを削減し、車両の航続距離を伸ばすような独自のバッテリー技術を開発しているという。また、LiDARセンサーを含む自動運転システムの一部で外部パートナーを使うことを決定したとされる(具体的なサプライヤー名は不明)。もっとも、アップルには自社設計のLiDARセンサーを使う選択肢もある(新型のiPhoneやiPadのカメラモジュールには、アップルが設計したLiDARセンサーが搭載されている。ただ、車両向けに使うには設計を変更する必要があるもよう)。
 光センサー技術「LiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)」とはレーザーによる画像の検出・測距を通じ、遠距離にある対象の距離・性質を測るもの。自動運転で用いる3次元地図の作成につながる技術だ。電気自動車(EV)大手テスラ(@TSLA/U)のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が「自動運転を実現するためにLiDARは必要ない」という立場である一方、アルファベット(@GOOGL/U)傘下のWaymoやゼネラル・モーターズ(@GM/U)傘下のGMクルーズは自動運転システムでLiDARを多用している。
 ベロダインは今年9月、ルミナーは今月初に米上場したばかり。両銘柄とも新規株式公開(IPO)プロセスを経ず、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて株式公開を果たした。ルミナーは赤字が継続。19年通期業績では、売上高が前年比7.78%増の1260万ドルに伸びる一方、純損失が9471万ドルに拡大している(前年は7955万ドルの純損失)。


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