保険大手のトラベラーズ（@TRV/U）は第4四半期（2020年10月〜12月）決算を発表し、売上高（営業収益）が前年同期比4.14％増の83億9700万ドル、純利益が同50.05％増の13億1000万ドルに伸びたことを明らかにした。
　営業収益、希薄化後EPS（5.10ドル）ともに市場予想（それぞれ約80億4100万ドル、約3.15ドル）を上回る。
　部門別の営業収益は、手数料収入が6.19％減の1億600万ドルに落ち込んだものの、主力の保険料が3.17％増の74億8000万ドル、純投資収入が9.90％増の6億7700万ドル、正味実現投資利益が4.16倍の5000万ドル、その他が16.66％増の8400万ドルに伸びた。
　総費用を2.97％減の67億8100万ドルに圧縮するなか、全体の税引き前利益は50.46％増の16億1600万ドルに拡大している。
　収益性指標のコンバインドレシオ（損害率と事業費率の合計値）は前年同期の92.4％から86.7％に低下（改善）した。
　正味実現投資損益を考慮した場合、調整後の純損失（非GAAP：コア）は45.55％増の12億6200万ドル、調整後の希薄化後EPS（同）は4.91ドルとなる（市場予想は約3.19ドル）。


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