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2021/01/22 13:15

ファストリー7%高、ブローカーの格上げを好感 無料記事

 21日のNY株式市場では、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)の新興企業、ファストリー(@FSLY/U)が前日比6.75%高の104.13ドルと急伸して取引を終えた。ブローカーの格上げが好感されている。
 オッペンハイマーは最新リポートで、投資判断を「パフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げた上で、目標株価を125ドルに設定した。昨年8月に2021年利益の下振れや大口顧客「TikTok」向け収入の喪失――などを踏まえて投資判断を引き下げていたものの、改めて強気の姿勢に転じた格好だ。
 今回の格上げは、経営環境の改善に伴うもの。「『TikTok』に絡む懸念がおそらく株価に折り込まれたものの、バイデン政権ではそのトラフィックが戻ってくる」と予想し、トランプ政権下で受けた悪影響が薄らぐ可能性を指摘した。
 事業動向も堅調。オッペンハイマーは「チャネルチェック」を通じ、ファストリーがさばくトラフィック量が歴史的な水準に上っていることを確認した。コロナ禍を契機として、消費者の行動がEコマースや動画視聴、オンラインゲームストリーミングなどにシフトしつつあることが追い風になっているという。また、次世代型サーバーレス製品「Compute@Edge」の立ち上げもポジティブだと指摘している。
 オッペンハイマーはファストリ―の割安感にも言及。昨年夏季にファストリーが(同業他社と比べ)高値で取引されていたものの、現在は同業他社を大きく下回る水準にとどまるなか、「ファストリ―は同業のクラウドフレア(@NET/U)と同水準で取引されるべき」と主張した。


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