週明け25日のNY株式市場では、クルーズ船を運営する主要3社がそろって急落した。カーニバル(@CLL/U)が前営業日比4.95％安、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)が4.92％安、ノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス(@NCLH/U)が2.52％安と売られている。カーニバルがクルーズ船の運航再開を遅らせると発表したことで、同業他社に売りが波及した。
　カーニバルは25日、6月と9月に再開を予定していた3隻の運航を11月まで延期すると発表している。また、カリフォルニア州発の季節限定航路も運航を見送る。すでに22日には、オーストラリア航路と欧州航路のキャンセルも明らかにしていた。これらを受け、新型コロナワクチンの実用化によるクルーズ船大手の業績回復への期待が後退した格好だ。
　投資情報誌バロンズが先週末、クルーズ船の全面的な運航再開が当初見通しよりも遅れると指摘したこともマイナス材料。バロンズはトゥルイスト証券アナリストのレポートを引用する形で、「今年10〜12月になる可能性が高いが、来年にずれ込むこともあり得る」と伝えていた。


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