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2021/01/25 11:14

シュルンベルジェの4Q減収増益、売上高・EPSともに上振れ 無料記事

 油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)は第4四半期(10〜12月)決算を発表し、売上高が前年同期比32.76%減の55億3200万ドルに落ち込む一方、純利益が同12.31%増の3億7400万ドルに拡大したことを明らかにした(前年同期は多額の減損計上などで利益が押し下げられていた)。特殊要因を除いた調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は同43.58%減の0.22ドル。売上高、同EPSはともに市場予想(それぞれ約52億5600万ドル、約0.17ドル)を上回った。
 部門別の売上高(20年11月に部門再編)は、デジタル&インテグレーション(ソフトウェアと地震探査などの開発支援)が25%減の8億3300万ドル、油層評価が41%減の12億4700万ドル、油井建設が38%減の18億6600万ドル、生産サービスが23%減の16億4900万ドルに縮小した。
 地域別でも全地域でマイナス成長と苦戦。前年同期比で北米が50%、中南米が15%、欧州・CIS・アフリカが32%、中東・アジアが25%ずつの減収に沈んでいる。ただ、前四半期比では北米、中南米事業が2ケタ増収(それぞれ13%、17%ずつ伸長)と回復傾向が見られた。
 会社側は業界の見通しについて、「OPECプラスの政策や、新型コロナワクチン接種の進展、各国の景気刺激策などを背景に、2021年を通じて石油価格が上昇するとの楽観的な見方が広がっている。我々もマクロ的な前提条件が崩れなければ、北米・海外ともに掘削活動が増加すると見ている」とコメントした。
 21年通期の設備投資額について会社側は15億〜17億ドルを見込んでいる(20年通期の実績は15億ドル)。


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