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2019/11/26 08:37

大引け概況(詳報): 米中協議の進展期待で続伸、3指数が最高値 無料記事

 週明け25日のNY株式市場は、米中通商協議が進展するとの期待が膨らむなかで買われる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比190.85ドル(0.68%)高の28066.47ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が112.60ポイント(1.32%)高の8632.49ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家の多くがベンチマークとしているS&P500指数も、23.35ポイント(0.75%)高の3133.64ポイントと買われ、主要3指数が軒並み最高値を更新している。
 米中協議を巡り、中国側が譲歩しつつあることが追い風。中国政府が24日付で知的財産権の侵害に対する罰則を強化するガイドラインを発表したことについて、「第1段階の合意」を目指した動きと受け止められた。こうしたなか、中国共産党機関紙・人民日報系「環球時報」はこの日、ツイッターの公式アカウントで、中国政府に近い関係者の話として「米中通商協議の“第1段階の合意”が非常に近い」と伝えている。
 以前から噂されていた大型M&A2件が立て続けに正式発表されたことも、投資家心理の改善に寄与。オンライン証券大手のチャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が同業のTDアメリトレード(@AMTD/U)を260億ドルで買収すると発表したほか、高級ブランド大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンも米高級ブランド大手のティファニー(@TIF/U)を162億ドルで買収することを明らかにした。
 S&P500全11業種のうち、公益を除く10業種が軒並み上昇。中国向け売上比率の高い半導体関連が買われたため、情報技術セクターの上げが目立つ。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.89%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が4.18%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.60%高で引けた(半導体関連企業30銘柄で構成されるSOX指数は2.43%上昇)。ソフトウェア関連も買われ、クラウドセキュリティを手掛けるゼットスケーラー(@ZS/U)が8.79%高、Webデータ分析ソフト大手のスプランク(@SPLK/U)が5.08%高と値を上げている。


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