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2019/10/29 08:29

大引け概況(詳報): 続伸、S&P500指数は最高値を更新 無料記事

 週明け28日のNY株式市場は、投資家のリスク選好が一段と強まる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比132.66ドル(0.49%)高の27090.72ドルと続伸したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が82.87ポイント(1.01%)高の8325.99ポイントと4日続伸して取引を終えた(ナスダック総合指数は場中で一時、過去最高値を更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も16.87ポイント(0.56%)高の3039.42ポイントと4日続伸し、過去最高値を更新している。
 米中関係の改善期待が引き続き追い風。米中両国政府が先週末、「第1段階の合意」に向けた作業に取り組んでいると発表したことに続き、トランプ大統領も28日、この件について「予定より早く進んでいる」と述べるなど、早期署名が可能との考えを改めて示している。
 S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでもハイテクやネット・通信などのセクターで上げが目立った。米国防総省との大型契約を獲得したマイクロソフト(@MSFT/U)が2.46%上昇したほか(最高値を更新)、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.00%高(最高値を切り上げ)、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.95%高と値を上げている。通信キャリア大手のエイ ティ アンド ティ(@T/U)は4.28%高。決算発表と同時に、取締役会メンバーの追加や非中核事業の売却を含む「3カ年計画」を明らかにしたことが刺激材料となった。
 中国向け売上比率の高い半導体関連も引き続き高い。半導体設備大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が4.15%高、モバイル半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が3.59%高、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.00%高と値を上げた。半導体関連企業30銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.75%上昇し、過去最高値を連日で更新している。
 他の個別動向では、買収ターゲットにされた銘柄の上げが目立つ。宝飾品ブランド大手のティファニー(@TIF/U)が31.63%高、ウエアラブル製品大手のフィットビット(@FIT/U)が30.86%高と急騰した。仏高級ブランド大手のLVMHがティファニーに買収を提案したほか、「アルファベットがフィットビットに買収案を提示した模様」と報じられた。


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