13日のNY株式市場は、米中貿易協議の進展期待が続く中で買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比117.51ドル（0.46％）高の2万5543.27ドルと続伸し、昨年12月3日以来ほぼ2カ月ぶりの高値で引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、5.76ポイント（0.08％）高の7420.38ポイントと4日続伸して引けている。
　14日から北京で開催される米中の閣僚級貿易協議を前に、楽観的なムードが広がったことが追い風。現地入りしたムニューシン財務長官が「非常に順調だ」とコメントしたほか、「習近平国家主席が15日に米交渉団と面会する予定」と報じられた。
　また、米政府機関の再閉鎖が回避されるとの観測が強まったことも支援材料。CNNテレビは「メキシコ国境の壁建設をめぐる与野党合意を受け、トランプ大統領が近く予算案に署名する方針」と伝えた。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。なかでもエネルギーセクターの上げが目立つ。「産油国のベネズエラとサウジアラビアで石油の供給量が減少する」と報じられたことを受け、エクソン・モービル(@XOM/U)が1.13％上昇したほか、シェブロン(@CVX/U) が0.82％高、ＥＯＧリソーシズ(@EOG/U)が1.17％高、シュルンベルジェ(@SLB/U)が0.82％高、コノコフィリップス（@COP/U）が0.49％高と買われた。
　資本財も高い。コングロマリットのゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.91％上昇したほか、統合テクノロジー大手のハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が0.74％高、多国籍企業のユナイテッド・テクノロジーズ(@UTX/U)が0.35％高と値を上げている。
　他の個別動向では、ホテルチェーン大手のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス（@HLT/U）が6.79％高と急伸。昨年10〜12月期の業績で、売上高と調整後・希薄化後EPSがそろって上振れたことが追い風だ。


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