2021/05/10 09:21
米国株週間相場見通し:良好な地合い持続か
今週のNY株式市場は、景気刺激策への期待と企業業績の回復傾向を受けて堅調な値動きが続きそうだ。
経済回復に向けたバイデン政権の積極政策は、ここに来て実現可能性が一段と高まりつつある。4月の雇用者数が予想外に下振れたことは(26.6万人増にとどまり、市場予想の100万人増を大きく下回る)、景気刺激策の背中を押す上、金融政策面でも長期緩和の正当化につながる要因だ。こうした期待が高まる中、先週末のNYダウやS&P500指数はそろって史上最高値を更新した。
企業業績の回復も追い風。米主要500社のうち、先週末までに21年1 3月期決算を発表した493社に関し、約9割弱の企業が市場予想を上回る利益を計上した。またEPSの平均については、前年同期比で50.2%の増加が予想されている。4月1日時点の市場予想(24.2%増)から、わずか1カ月間で26ポイントも引き上げられた計算だ。
もっとも、インフレ懸念には注意を要する。原材料価格が世界的に上昇していることに加え、米国で今週発表される4月のCPIが前年比+3.6%と11年以来の高水準をつけると見られているからだ。
なお、今週発表される4月の小売売上高や鉱工業生産、ミシガン大学消費者マインド指数なども波乱要因なる恐れがある。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
経済回復に向けたバイデン政権の積極政策は、ここに来て実現可能性が一段と高まりつつある。4月の雇用者数が予想外に下振れたことは(26.6万人増にとどまり、市場予想の100万人増を大きく下回る)、景気刺激策の背中を押す上、金融政策面でも長期緩和の正当化につながる要因だ。こうした期待が高まる中、先週末のNYダウやS&P500指数はそろって史上最高値を更新した。
企業業績の回復も追い風。米主要500社のうち、先週末までに21年1 3月期決算を発表した493社に関し、約9割弱の企業が市場予想を上回る利益を計上した。またEPSの平均については、前年同期比で50.2%の増加が予想されている。4月1日時点の市場予想(24.2%増)から、わずか1カ月間で26ポイントも引き上げられた計算だ。
もっとも、インフレ懸念には注意を要する。原材料価格が世界的に上昇していることに加え、米国で今週発表される4月のCPIが前年比+3.6%と11年以来の高水準をつけると見られているからだ。
なお、今週発表される4月の小売売上高や鉱工業生産、ミシガン大学消費者マインド指数なども波乱要因なる恐れがある。
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