20日のNY株式市場は、朝安後に下げ幅を縮小する展開。主要指標のダウ平均が前日比16.04ドル（0.04％）高の4万4938.31ドルと小幅続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が142.09ポイント（0.67％）安の2万1172.86ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、15.59ポイント（0.24％）安の6395.78ポイントと4日続落で引けている。
　ビッグテック株や半導体銘柄の主導で売りが続く流れ。4月初旬の底から上昇を続けてきたたけに、ここにきて利益確定売りが散見されている。パウエルFRB議長が22日に予定している講演内容を巡り、市場の一部で「想定よりタカ派的になる」との懸念もあり、ディフェンシブ株に資金移動する流れが続いた。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が下落。大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術、コミュニケーションなどのセクターが軟調だった。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.14％安（場中では一時3.89％安）と下げ幅を縮めたが、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.97％安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.84％安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.64％安と値を下げている。一部半導体銘柄への売りも目立ち、インテル(@INTC/U)が6.99％安、マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.97％安と急落した。
　一方、エネルギーや生活必需品、ヘルスケアなどの7業種は上昇。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.03％高、産金大手のニューモント(@NEM/U)が2.40％高、たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が2.42％高、医療機器大手のメドトロニック(@MDT/U)が3.69％高、医薬品卸売大手のマッケソン(@MCK/U)が3.85％高と値を上げた。


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