米鉄道大手カンザスシティー・サザン(@kSC/U、以下KCサザン)は先週13日、カナダ同業のカナディアン・ナショナル・レールウェイ(@CNI/U)から提示された買収案を受け入れると発表した。KCサザンを巡っては、同業のカナディアン・パシフィック・レールウェイ(@CP/U)が先に買収を提案して合意を得ていたが、同社の条件を上回る内容を後から提示したカナディアン・ナショナルが買収に成功することになりそうだ。
　買収が実現するには、米陸上運輸委員会(STB)の承認が必要となる。
　KCサザンはカナディアン・パシフィックに対し、今月21日の夕方まで代替案を提示する猶予を与えているが、カナディアン・パシフィックは買収合戦に加わらない方針だ。カナディアン・パシフィックが買収を正式に断念した場合、カナディアン・ナショナルが負担する形でKCサザンから違約金として約7億ドルが支払われる。
　カナディアン・パシフィックは今年3月、約290億ドル(1株当たり約275ドル)でKCサザンを買い取ることで合意したと発表した。ところがカナディアン・ナショナルが4月、総額336億ドルでKCサザンに買収を提案していた経緯がある。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。