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2019/08/01 08:51

大引け概況(詳報):ダウ333ドル安、米追加利下げの期待が後退 無料記事

 31日のNY株式市場は、米追加利下げに対する期待が後退する中で売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比333.75ドル(1.23%)安の2万6864.27ドルと大幅に続落し、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も98.20ポイント(1.19%)安の8175.42ポイントと3日続落している。
 市場関係者の間で高まっていた複数回の利下げに関し、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が否定的な見解を示したことが逆風。FRBはこの日、米連邦公開市場委員会(FOMC)で約10年半ぶりとなる利下げ(↓0.25ポイント)を決めたものの、パウエル議長は記者会見で今回の措置について、「景気サイクル半ばでの政策調整に過ぎず、長期的な利下げサイクルの開始ではない」と説明した。
 この発言を受け、ダウ平均は一時480ドル近く下落したが、パウエル議長がその後「利下げが1回だけとは言っていない」と述べたことから下げ幅を縮小している。
 セクター別では、S&P500を構成する全11業種が下落。なかでも生活必需品の下げ幅が大きい。食品・飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が2.05%下落したのをはじめ、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が2.03%安に沈んだほか、たばこ販売大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)とアルトリア・グループ(@MO/U)が3.12%、2.95%ずつ売られた。
 情報技術も安い。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.91%下落したほか、半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)とインテル(@INTC/U)が2.75%、2.22%ずつ値を下げている。また、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が1.90%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.43%安と売られている。
 一方、IT機器大手のアップル(@APPL/U)は2.04%上昇して逆行高。前日引け後に発表された4〜6月期業績で売上高と希薄化後EPSが上振れたほか、7〜9月期の売上高ガイダンスが市場予想を上回ったことなどが追い風だ。


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