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2019/01/29 08:28

大引け概況(詳報): 反落、キャタピラーの決算などが逆風 無料記事

 週明け28日のNY株式市場は、投資マインドがやや後退するなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比208.98ドル(0.84%)安の24528.22ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が79.18ポイント(1.11%)安の7085.69ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 寄り前に発表された建機大手キャタピラー(@CAT/U)の10〜12月期決算が下振れたこと、GPU大手エヌビディア(@NVDA/U)が11〜1月期の売上高ガイダンスを約27億→約22億ドルに引き下げたことなどが悪材料視された。米中貿易摩擦で中国景気が減速し、米企業業績に悪影響を及ぼしている実態が改めて確認されている。「今週(30〜31日)開かれる米中貿易協議にトランプ大統領が出席する」と伝えられるなど、問題の進展に期待が高まっているものの、積極的に買う動きは限られた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、REITと公益を除く9業種が下落。なかでもネットIT関連で下げが目立った。前述したエヌビディアが13.82%急落したほか、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が7.98%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.26%安、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.21%安と値を下げた。ネット大手も軒並み弱含み、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.96%安、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.97%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.95%安で引けている。
 中国景気の減速懸念で、資本財や素材など景気循環セクターも安い。前述のキャタピラーが9.13%安と急落したほか、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が8.54%安、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が3.10%安と下落した。
 また、ヘルスケアも軟調。医薬品大手のアッヴィ(@ABBV/U)が4.22%安、アムジェン(@AMGN/U)が3.43%安、ファイザー(@PFE/U)が2.73%安と軒並み大幅続落した。アッヴィについては、先週末に発表した10〜12月期決算が下振れ、競合のバイオシミラー薬に苦戦した主力薬「Humira」の海外販売が不振だったことが嫌気されている。


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