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2018/11/09 08:50

大引け概況(詳報):ダウ小幅続伸、ナスダックは安い 無料記事

 8日のNY株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果をにらみながら売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均は小幅ながら4日続伸し、前日比10.92ドル(0.04%)高の2万6191.22ドルで引けた。一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は反落し、39.87ポイント(0.53%)安の7530.89ポイントで取引を終えている。
 同日のFOMCでは市場予想通り政策金利が据え置かれたが、「米景気が強固なペースで拡大している」と指摘したことは金融セクターにとってプラス。米長期金利のさらなる上昇による利ざや改善期待で、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.16%上昇したのをはじめ、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が0.81%、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が0.16%ずつ買われている。
 一方、金利上昇でPERの高いハイテク主力株は売られた。ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.92%下落したほか、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.42%、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が1.23%、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が0.69%ずつ値を下げた。
 原油安でエネルギーセクターも安い。WTI先物12月限の清算値は前日比1.6%安の1バレル60.76ドルと9営業日続落し、今年3月以来の安値を記録した。エクソン・モービル(@XOM/U)が1.59%下落したほか、シェブロン(@CVX/U)が1.25%、コノコフィリップス(@COP/U)が4.46%、EOGリソーシズ(@EOG/U)が3.94%、ハリバートン(@HAL/U)が2.86%ずつ売られている。
 他の個別動向では、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が12.12%安と急落。主力のマカオ事業に関し、経営トップが「10〜12月期に減速する」と予想したことが逆風だ。


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