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2019/07/16 08:40

大引け概況(詳報): ダウ4日続伸で最高値、ナスダックも上昇 無料記事

 週明け15日のNY株式市場は、小幅ながら買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比27.13ドル(0.10%)高の27359.16ドルと4日続伸し、ナスダック総合指数が14.04ポイント(0.17%)高の8258.19ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとしているS&P500指数も0.53ポイント(0.02%)高の3014.30ポイントと買われ、主要3指数がそろって最高値を切り上げている。
 決算シーズンの本格化を控え、様子見気分で前営業日の終値を挟んだ動きに終始したが、引けにかけてプラス圏に浮上した。世界経済の成長減速など不安要素はあるものの、今月末のFOMCで利下げがほぼ確実視されるなかで上昇基調が継続している。
 S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでもIT・ネットセクターが底堅い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.50%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が0.94%高、半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が1.28%高、ブロードコム(@AVGO/U)が1.03%高と強含んだ。主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は、0.77%高の1515.92ポイントと5日続伸している。ブロードコムについては、「セキュリティソフト大手シマンテックとの買収協議を中止した」と報じられるなか、財務負担増の懸念が後退したこともプラス材料だ。
 消費関連銘柄も上昇。コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が0.43%高、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が0.40%高と値を上げた。
 一方、エネルギーや金融、資本財は安い。エネルギー大手のEOGリソーシズ(@EOG/U)が2.37%安、銀行大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.37%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.02%安と売られている。銀行株については、決算発表を翌日に控えたウェルズ・ファーゴ、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)、ゴールドマン・サックス(@GS/U)がそろって1%強の下落。他行に先駆けてこの日発表されたシティグループ(@C/U)の第2四半期決算がまちまちな内容だったことが警戒された(シティは0.08%安で終了)。


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