27日のNY株式市場では、年初にオンライン掲示板レディット(Reddit)のチャットルーム「WallStreetBets」やソーシャルメディアなどで個人投資家から人気を集めていた銘柄群が大幅続伸。映画館チェーンのAMCエンターテインメント(@AMC/U)が前日比35.58％高の26.52ドルと急騰したほか、ゲーム販売業者のゲームストップ(@GME/U)が4.77％高、カナダ・ソフトウエア会社のブラックベリー(@BB/U)が5.61％高と買われている。
　CNBCなど現地メディアによると、AMCエンターテインメントはゲームストップを抜き、「WallStreetBets」で最も人気の銘柄になったもよう。AMCの株価は今週に入り、4営業日の累計で約120％上昇。年初の急騰もあり、20年末時点と比べ約12.5倍に急騰した格好だ（20年12月31日：2.12ドル）。ただ、コロナ禍で収益が低迷するAMCは、巨額の債務を抱えている。第1四半期（1〜3月）の業績は、売上高が前年同期比84.2％減の1億4830万ドルに落ち込み、5億6690万ドルの純損失を計上した（前年同期は21億7630万ドルの純損失）。
　個人投資家から人気を集めていたこれらショートスクイズ（空売りの踏み上げ）銘柄を巡っては今年1月下旬、不自然な急騰が続き、空売り側のヘッジファンドが大きな損失を被ったとして話題になっていた。ただその後は、証券会社のロビンフッドがこれら銘柄に対する取引制限を導入したことなどをきっかけに、株価が乱高下。ショートポジションの解消が進み、急落する場面もあった。


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